2016年1月19日火曜日

日記















(1)
とうとう冬の鳥たちが庭にやってきてくれました。
ツグミの大群。10羽ほどが家を取り囲み、ノイバラの実をむさぼっていきました。
車が来ると上空の電線や近隣に逃げるけれど、ほとぼりが冷めたら戻ってきます。
気が弱いと言われる鳥ですが、実はふてぶてしいのでは?
漫画「とりぱん」に登場する「つぐみん」には天敵とされているヒヨドリとも堂々渡り合って、同じ釜の飯を食らっています。
他方で、地面に落ちた実も拾って食べる、「落ち穂拾いつぐみん」も観察出来ました。
食べ物の鮮度にあまり頓着しないということでしょうか。

ほかにはシメ、ムクドリが新顔。
そして何より驚いたのが、アカゲラの登場でした。
いつのまにかなにか赤いものがいて、びっくりしました。誰かの噂で来てくれたのかな。
松ぼっくりに塗ってあるバードケーキ、最後のかすかすな部分を懸命につついていました。
それからドラミングはしなかったものの、ライラックの枝の股をほじくっていました。やっぱり虫がいるのかな。

鳥を見るだけで嬉しく忙しく、満たされる一日でした。


(2)
最近読んだ本より。
事情により会社員ではない働き方を始めた方々の生活。


◎「7年目のツレがうつになりまして。」(細川貂々、幻冬舎)
ツレさんのうつが寛解状態になり、病気も気にしないようになった頃に書かれた、メディア化時の裏話等。
うつ病の人たちのために体験を役立てたいという貂々さん一家の誠実な人柄が伝わって来る。
ツレさんは現在、主夫として家事と育児をこなしながら、貂々さんの会計処理などを仕事にしているそう。ご本人ははっきりと「向かない会社勤め」をやめたとおっしゃっている。
辛い季節を乗り越えて得た力で、おふたりが幸せに過ごしているのを感じて、本当に嬉しい。

○「あしたから出版社【就職しないで生きるには 21】」(島田潤一郎、晶文社)
追い込まれて思い立った。大切な親類を亡くした悲しみをきっかけに思い切った。
お金を借りることができた、人に思いをぶつけることができた、本が好きだからできた、著者だからこそできた、ひとり出版社としての道程がはっきりと伝わってくる。
本好きとして、同じことをしてみたい夢想などはしても、それは幻だ。
僕は自分の立っているところを知り、道をみつけなければならない。会う人が違うのだ。
少々勝手な思い込みから始まるも、周囲の理解を得て、それに値する素晴らしい仕事をする人間となっている著者に嫉妬すら感じる。
ある意味での冒険譚。


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どちらのケースもターニングポイントが、40代、30代と、年齢的にもまともな再就職を諦める理由があり、それゆえの覚悟もあったのかなと思う。
20代の僕はまだ「まともな道」をいく可能性があるのだろうか。
世間と同じになりたくて、奴隷根性を発揮してはいけないということは、今はわかるのだけど。
まだ20代、とはいっても終わりにさしかかった今は、就職活動の端々で、2年前とは見られる目が随分と変わったことを感じる。

どうなっても、堂々と生きる気持ちが支えになる。
なので希望はなくならない、なくしてたまるもんか。



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